極私的アルバム評その271 - Michael Sweet 「Touched」 | 雑文にて候

極私的アルバム評その271 - Michael Sweet 「Touched」

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Michael Sweet

「Touched」


1. You Are So Beautiful
2. Together As One
3. She's Got A Way
4. All Of Me
5. Without you
6. First Love
7. The First Time Ever I Saw Your Face
8. Honestly
9. The Rose
10. My Love, My Life, My Flame
11. Color My World


STRYPERのヴォーカルとして、その素晴らしいヴォーカルで多くのメロディアスHRファンを魅了してきたマイケル・スウィートの2007年発表のソロアルバム。


②、④、⑥、⑧といったSTRYPERのセルフカバーの他に、ビリー・ジョエルやロバータ・フラック、ハリー・ニルソンらの名バラードを取り上げたカバーアルバムであるが、彼の持ち味である透き通るようなハイトーンヴォーカルが絶品な素晴らしいアルバムに仕上がっている。


この人の凄いところは、STRYPERで活躍していた20年前と比べても、全くヴォーカルに衰えが見られない事。

声量、声の張り、どれをとってもあの頃と全く変わりないのには驚かされる。


このアルバムが、ステージ4の癌に冒された彼の亡き妻に捧げられたアルバムであり、何故彼がこれらの曲をセレクトしアルバムを作ったのかということを深く考えさせられるアルバムである。


その事を理解した上で、唯一の新曲⑩を聴くと、彼の妻に対する愛情の深さと思いに、思わず胸にこみ上げてくるものがあるアルバムだ。